A.地上茎がない(無茎種)
 B.花柱の上部は脹らんでカマキリの頭のようになる。
C.たく葉は葉柄に沿着する。
   ・・・ミヤマスミレ類A
葉に切れ込みがある【複葉性のスミレ】
5.葉に切れ込みがある複葉性のスミレ

エイザンスミレ
葉だけ見るとこれでもスミレかと思うほど葉が深く裂けている。
半日陰を好み、急斜面では日当たりでも見かける。
葉は3裂するのが基本。葉を広げた形は三角形。
それがさらに裂けて一見5裂に見えることもある。
花は淡紅紫色で花茎2〜2.5cm。花弁のフチが波打つものが多い。



ナンザンスミレ
日本では対馬だけに分布する大陸性のスミレ。
大陸では朝鮮半島から中国東北部、シベリア方面に分布する。
多くの点でヒゴスミレとエイザンスミレの中間的な特徴を持っている。
葉は気部から5裂する。葉を広げると五角形で裂変が広い。
花は白〜淡紅紫色。花径2cm前後。花弁のフチは波ただない。
半日陰から向陽地までと広い。



紅花ナンザンスミレ(通称)
栽培家の間で栽培されている美しいスミレだが出所は不明。
上記の対馬のナンザンスミレとは別物でエイザンスミレでも
ヒゴスミレでもない。アカバナスミレの一つのタイプかと思われる。



ヒゴスミレ

エイザンスミレに似ているがさらに葉が細かく裂け、ほぼ5裂する。
花がなければとてもスミレとは思えない。本州から九州の
日当たりのよい草原や、やや渇き気味の落葉樹林に生育する。
葉を広げると五角形で裂片が狭い。
花色は普通は白。花径1.5〜2cm。花弁のフチは波ただない。
向陽地を好む。