我が家のバラのスリップス(アザミウマ)対策


アザミウマは、花びら間に入り込む、
1mmくらいの黒い点が動くように見える虫です。

薔薇の花びらに薄茶っぽいシミをつけるので
美観を大いに損ないますが、
虫が小さすぎて農薬が効きにくい。

その為に特に淡いピンクや白薔薇での
被害が目立ちます。

お写真は、スリップスにやられて、シミが
出てしまったDAローズ・ロザリンデです。

被害にあうのは、たいてい夏場の6〜9月。
温室内にはあまり入り込んできません。
軒下管理しているミニバラが特にやられます。

今年は、「ビタット・トルシー」という粘着テープのような商品を試してみました。
これが、面白いように捕れるので、同じ悩みを持つバラ愛好者の皆様にご紹介します。

我が家の玄関前には、よく開花中のミニバラや挿し木した苗を
ご披露してます。ところがここが一番アザミウマにやられ易い。(-"-;)

鉢の周囲に青や黄色の短冊状の物がぶら下がって
ますね。これが「ビタット・トルシー」です。

拡大すると↓
小さなゴマのようなものがアザミウマです。
アザミウマは青い色を好むそうです。

アザミウマ以外の羽虫や小さな蛾なども、いったん留まったら
もう離れられません。たくさん着くので、驚きました。

ここでは、あまり気持ち悪くないように、少しだけ
着いている面を拡大してご紹介していますが、もっとビッシリ着きます。
♪〜( ̄ε ̄;)
温室内にも下げていますが、ここではアザミウマより
コナジラミや小さな羽虫が着いています。
軒下になるトレリスにもぶら下げてます。

プラスチックのイボ竹で組んだお手製の支柱に
鉄製の可愛いトレリスを取り付けてあります。
手前の木材のトレリスでは間に合わなくなったEn.サマーソング
を誘引する為に、家の北側の壁際に作ったものです。

雨に当たっても特に効果は変わらないし、1枚が1ヶ月ほど使えます。
黄色の方は、アブラムシが好むそうです。

普通の蜂や蝶はもちろんですが、
残念ながら大食らいの乱暴者コガネムシなどは、かかりません。

コガネムシは見つけ次第、テデトール(手で捕る)しています。σ(^◇^;)

最初(昨年秋)は、サカタのタネのネット通販で購入しました。
お勧めは、手につかないので扱いやすいネット付きです。

楽天のネット販売(ナジャ工房)でも手軽に購入できます。



薬剤による防御
長井雄治著「バラの病気と害虫」(農文協発行)より抜粋
多発生してからでは薬剤防御の効果が上がりにくいので、発生に注意し、
発生を認めたら、ベストガード水溶剤またはモスピラン水溶剤などを7〜10日
おきに散布する。これらによってアブラムシも同時に防御できる。

多発した時は、開花している花など、発生源を徹底的に削除するとともに
ベストガード水溶剤、モスピラン水溶剤、カスケード乳剤などを5〜7日おき
にローテーション散布する。
1.モスピラン(浸透移行性あり) または または

蕾のうちに散布しておくと、かなり効果があります。

2.ベストガード(浸透移行性あり)

株元にばら撒くだけなので、ミニバラなど丈の低い鉢植えのバラに効果的。

3.カスケード(昆虫成虫抑制剤)

殺虫効果ではなく、卵が孵化できなくなる。ハダニにも効果的。


進入の防御
さらに、蕾が色づいたらストッキングタイプの水切り袋を掛けてしまう。
これはスリップスの進入を許さないので、大変効果的です。

私は主に生協で購入してますが、こちらでも買えます。



他にも真夏の開花は花径も小さく、懸命に咲いても害虫たちの食堂に
なってしまうので、どうしても咲かせたい薔薇以外は摘蕾してしまう。

こうして、スリップスもコガネムシも段々見かけなくなりました。

コガネムシに関しては、また別の機会に『コガネムシトラップ』のご紹介
をしたいと思っています。